カネノナルキ
 
 
 インターネットで調べたら、カネノナルキに花を咲かせるには、「夏の間は水を切らして、葉が皺々になっても水をやらず、初秋に水をやると葉が元に戻るが未だ肥料をやらず・・・・・とする」と、秋に花芽が分化して、花を咲かせるとの事ですので、試してみました。
 
 7月20日頃から10月3日頃まで、カネノナルキに一切水を与えず放置したら、葉から水分が失われて、葉が萎れて薄くなり、葉が皺々になり、このまま枯れるかもと思いましたが、10月3日頃に、鉢土に充分水を与えたら、1日から3日ほどで元通りの瑞々しい葉に戻りました。
 
 上記のように、カネノナルキに苛酷な環境を与えてみましたが、結果は例年通りで、17年以上経過している古くて大きい株には、沢山の蕾が出てきましたが、挿し木をしてから、3年から5年ほどの若い株には、蕾が全く出てきませんでした。
 
 インターネットで調べてみたら、カネノナルキには「花の咲き易い品種」と、「花の咲き難い品種」、「花が全く咲かない品種」が有り、我が家のカネノナルキは「花の咲き難い品種」で、苛酷な環境を与えても若い株には効果が無く、年数の経過した、古くて大きい株にしか花が咲かないのではと思いました。
 
 「花の咲き難い品種」のカネノナルキは「置いといて」、「花の咲き易い品種」の「桜花月」というカネノナルキを、ネット通販で購入してみました。
 
 届いたカネノナルキを見たら、満開の桜のようであり、花が多過ぎて、「余り有り難味が無い」と思いました。
 
 多分、来年の春に、「桜花月」を挿し木で増やすと、来年の今頃には、その苗木に、「あっけなく」花が咲くのでは。
 
 スーパーで売られているミカンの価格を見ると、それなりの価格で、それなりに有り難味が有りますが、我が家の庭の大量のミカンを見ると、「余り有り難味が無い」のと同じかも?
 
 あるいは、「ぶどうパン」から箸で一粒ずつ、「干しぶどう」を摘み取って食べると美味いのに、袋に入った料理用?の「干しぶどう」を、スプーンですくって、一度に沢山食べても美味くないのと同じ?
 
 車での無駄走りの途上、全ての苗に満遍なく花が着いたカネノナルキを、トラックの荷台に沢山積んで運んでいるのを見ましたが、「花の咲き易い品種」のカネノナルキの苗で、上記の「桜花月」や「満天の星」、「一才花月」のようなカネノナルキで、花の咲く時期から推測して、年末や正月に、「縁起物」としてホームセンターなどで売られるのでは。
 
 インターネットで調べてみたら、浜松は多肉植物の産地で、大規模な生産者が沢山在るようです。
 
 カネノナルキに花が咲く、咲かないには、「植物ホルモン」の一種の、「開花ホルモン」が係わっていると思いますので、「花の咲き易い品種」のカネノナルキを台木にして、「花の咲き難い品種」のカネノナルキを穂木にして、「接ぎ木」をしてみてはと思います。
 
 我が家の「花の咲き難い品種」のカネノナルキの花は、花の色が淡くて上品ですが、「花の咲き易い品種」の「桜花月」というカネノナルキの花は、花の色が濃くて「けばけばしい」ので、「接ぎ木」で、「花の咲き易さ」と、「花の上品さ」を組み合わせては。
 
 
カネノナルキ
 
 
カネノナルキ
 
 
「桜花月」という「花の咲き易いカネノナルキ」の葉挿しや挿し木をしてみました。
 
カネノナルキ
 
 
 前年の12月頃に購入した「桜花月」を、2017年の1月頃に、根鉢を崩さないまま大きな鉢に植え替えてから、玄関の中に保管して、鉢の用土の鹿沼土の上に葉挿ししたもので、玄関は無暖房ですがガラス戸越しに太陽光が差し込んで、真冬でも日差しさえ有れば、昼間は温室のように暖かいので、根と葉が出て、春に植え替えたら生長し始めました。
 
 生長の具合から推測して、今年の12月頃に花を着けるかも知れません。
 
 なお、写真の右上の縁が少し傷んだ葉が、葉挿しした葉です。
 
カネノナルキ
 
 
 2017年の3月下旬頃に葉挿ししたものです。
 
 4月頃に葉挿ししたものと比べて、生長の具合に余り差が無いので、気温の低い時期に挿しても、早く生長させる効果は期待できそうもありません。
 
 未だ寒い日も有る3月下旬や4月上旬に、早く大きくしようとして野菜の苗を買って来て植えても、「ビニールのトンネル」や「ビニールの覆い」の中にでも植えない限り、4月下旬や5月上旬に野菜の苗を買って来て植えるのと、生長に余り差が無いのと同じような感じです。
 
カネノナルキ
 
 
 2017年の4月頃に葉挿ししたものです。
 
カネノナルキ
 
 
 2017年の4月頃に挿し木したものです。
 
 生長の具合から推測して、今年の12月頃に花を着けるかも知れません。
 
カネノナルキ
 
 
 枝を切り取って挿し木をするのが一番簡単で、日向に置いたままでも根付いて生長し、切り取った枝の大きさの苗を得られますが、枝を沢山切り取ると元のカネノナルキが「痩せ細って?」しまいます。
 
 葉挿しなら沢山の苗を得られますが、挿し木より生長に期間を要します。
 
 葉挿しも日向に置いたままでもでき、最初に根が出て土の中に根を伸ばし、根より遅れて芽が出てきます。
 
カネノナルキ