異常な関係
 
 針葉樹の松の木の幹から、明らかに松の木とは違う、広葉樹の枝が大きく伸びてい、沢山の葉や花を着けています。
 
 以前から、早朝散歩で、たまに、この松の木の横の道路を通ったり、車で時々通ったりしていましたが、昨年末頃に気付くまで、異常な関係に全く気付きませんでした。
 
 松の木の全体の枝振りが自然で、周りの景色にとけ込んでいた為に、頭上で続いていた異常な関係に気付かなかったようです。
   
 葉が疎らな冬に、初めて、異常な関係に気付いた時に、松の木に寄生しているのかと思いました。
 
異常な関係
 
 
 
 この木は「アカメガシワ」という木で、松の木の幹に開いた洞から出てい、洞が植木鉢のような働きをしていているのではと思いました。
 
 洞の中の腐葉土のような物だけでは、養分や水分を充分に賄えないほど大きく枝葉が伸びているので、「アカメガシワ」は他の木に寄生する木ではないと思いますが、松の木から養分や水分を得ているのだろうかと思いました。
 
 その後、舞阪町の海岸に沿って延びている、防災林(防風林)の中の遊歩道を早朝散歩していて、「松くい虫(松の材線虫)」に感染して枯れた大きな松の木を、沢山伐採した跡の切り株の中に、幹の中心部が朽ち果てて空洞なっている、大きな松の木の切り株が有るのを見て、上記の松の木も幹の中心部が朽ち果てて空洞なっていて、その空洞の中を「アカメガシワ」の幹か根が地上まで伸びていて、「アカメガシワ」の根が地中に広がっていて、普通の樹木と同様に、根で地中から養分や水分を吸っているのだと思いました。
 
 どんな腕利きの弁護士や樹医に依頼しても、この異常な関係の「松」と「アカメガシワ」を別れさせるのは不可能ではと思います。
 
異常な関係