アシナガバチ
 
 2018年の春に、我が家の庭に沢山有る柑橘類の木を見て回っていて、アシナガバチの作り始めて間もない、小さな巣が幾つも有るのを見つけました。
 
 図鑑で調べてみると、写真のハチは「セグロアシナガバチ」のようです。
 
 作り始めて間もない、小さな巣を7、8ヶ所見つけましたが、一匹の女王バチだけで巣作りと子育てをしてい、全ての巣が順調に大きく成るのではなく、徐々に巣が減っていくようです。
 
 毎年、生け垣を刈り込んでいる最中に、驚いて飛び出してきたアシナガバチを見て、生け垣の中にアシナガバチの巣が有ることに気付いて、アシナガバチの巣が有る近くは生け垣を刈り込むのを止めて、そのまま放置して、秋が深まって少し寒くなって、アシナガバチの巣が空き家になってから刈り込みます。
 
アシナガバチ
 
 
 地面に横向きに転がっているプラスチック製の植木鉢の中に、巣を作ったアシナガバチの女王バチが、直射日光で温度の上がった巣に、羽を「羽ばたかせて」風を送って巣の温度を下げています。
 
 この場所は雨風をしのげて環境的には良いのですが、周りの樹木の日陰になるまでの、朝の8時前後の1時間ほど直射日光が当たるのが欠点です。
 
アシナガバチ
 
 
 上の写真を撮った10日ほど後に、上のアシナガバチの巣が自然に落下したので、遠隔操作で、ほぼ元の位置に戻しました。
 
 早朝散歩に行く前に見た時には無事だったアシナガバチの巣が、早朝散歩から帰って来て見たら元の位置から消えていて、下に落ちた巣に、既に蟻が寄って来ていて、女王バチと一匹の働きバチだけで、羽を羽ばたかせたり、蟻に噛みついたりして、必死に巣を守っていましたが、このままでは、これまで築いてきたアシナガバチの巣が蟻の餌食になってしまうので、アシナガバチの巣を元の位置に戻すことにしましたが、巣を直接手にして作業をしたら、興奮したハチに刺されるので、遠隔操作で、ほぼ元の位置に戻す事にしました。
 
 長さが1.8メートルの園芸用の支柱の一端に、細い針金の一端を結わえて、その針金で、支柱の先端に針金の輪を作り、輪の根元を支柱に沿わせてからビニールテープを巻いて固定し、結わえてない側の針金の、もう一端に長い紐を結んで、紐を引くと針金の輪が締まるような仕組みにして、その針金の輪を落ちたハチの巣の柄のような部分に掛けて、長い紐を引いて針金の輪を締めて、園芸用の支柱の先端部分にハチの巣を固定しました。
 
 後は、ハチの巣が、ほぼ元の位置になるように、園芸用の支柱の下に台になる物を置いたり、園芸用の支柱の上にブロックや瓦を置いて、その重量で園芸用の支柱を押さえて固定して作業終了でした。
 
 数十年前に、この「セグロアシナガバチ」に、「手のひら」を真面に刺された経験が有り、ハチに刺されて抗体ができて、二度目に刺された時に「アナフィラキシーショック」を起こす人もいますが、ハチを刺激しなければ刺されることは、ほとんど無く、また、子供の頃にミツバチに何度か刺されても平気でしたので、万が一刺されても大丈夫だと思います。
 
 なお、「ミツバチ」に比べて手に注入された毒液の量が多かった為か、「セグロアシナガバチ」に刺された後に体の「火照り」を多少感じました。
 
アシナガバチ
 
 
 気温の低い朝は巣の下の方にハチが集まっていますが、気温が上昇してくると上の写真のようになります。
 
 
アシナガバチ
 
 
 ミカンの木の下の、枯れ草や枯れ枝を積み上げてある中にもアシナガバチの巣が有ります。
 
 「セグロアシナガバチ」より小型で、図鑑で調べてみると、写真のハチは「フタモンアシナガバチ」のようです。
 
 畑作地帯の堤や荒地の灌木の茂みの枝に巣が沢山見られ、体が小さい代わりに個体数が多く、「大所帯」のハチの巣です。
 
アシナガバチ
 
 
 上の写真の「フタモンアシナガバチ」の巣が大きく成ってきました。
 
アシナガバチ
 
 
アシナガバチ
 
 
 柑橘類の木の枝を剪定して、ミカンの木の下に積んである朽ち果てた枝の間の、地面すれすれの位置に、「フタモンアシナガバチ」の巣を新たに見つけました。
 
 我が家の庭に「アシナガバチ」の巣が三つ有りますが、未だ、生け垣の込み入った枝葉の中や、枝葉の生い茂った樹木の中にも、「アシナガバチ」の巣が有るかも知れません。
 
 「アシナガバチ」が棲息していると、「アシナガバチ」が「青虫」を捕食するので、キャベツに「青虫」による食痕は残りますが、初夏に作るキャベツを無農薬で栽培できるようです。
 
 我が家の庭に沢山有る柑橘類の木に、「カラスアゲハ」や「キアゲハ」が飛んで来て、柑橘類の葉に卵を盛んに産みつけていますが、「アゲハ蝶」の幼虫に食べられた葉が余り見られませんので、我が家の庭で沢山飛んでいる「アシナガバチ」が、「アゲハ蝶」の幼虫を捕食しているようです。
 
アシナガバチ
 
 
 軒先に沢山並べてメダカを飼っている水槽や裏庭の池に、アシナガバチが、入れ替わり立ち替わり水を飲みに来ます。
 
 飲んでいった水をハチの巣の表面に吐き出して、吐き出した水で濡れた巣の表面に、ハチが羽を羽ばたかせて風を送って水の気化を促進させて、水が気化する時に周りの熱を奪う「気化熱」を利用して巣の温度を下げ、気温が高いほど、より多くのアシナガバチが、より高い頻度で水を飲みに来ます。
 
 たまにスズメバチも水を飲みに来ます。
 
アシナガバチ
 
 
 自家水道のポンプの電源コードの、垂直に垂れ下がっている部分の表面に作られたトックリバチの巣です。
 
 土で作ったトックリのような巣の内部の空洞に、卵から孵化したハチの幼虫の餌となる蛾の幼虫(尺取虫のような幼虫)を入れて、卵を1個だけ?産んでから土で出入り口の穴を塞ぐようです。
 
 卵から孵化したハチの幼虫の餌となるガの幼虫を殺してしまうと、幼虫が腐ってしまうので、蛾の幼虫を針で刺して「麻酔薬」や「しびれ薬」のような液を注入して、蛾の幼虫を動けなくして、餌となる幼虫を生きたまま保存しているようです。
 
 この巣を作ったトックリバチは綺麗な自家水道の水が好みで、母屋と物置(別棟)の間の上に屋根のある部分に設置してある、自家水道の蛇口の水を受ける為の「表面にタイルを貼ったコンクリート製の流し台」に、引っ切り無しに、土と混ぜて泥を作る為の水を飲みに来ていました。
 
 一つのトックリのような巣で、一匹の幼虫?しか育てられないので、トックリのような巣を沢山作る必要が有り、トックリバチは大忙しで、一日中飛び回っていました。
 
 トックリのような巣を作っている位置に、材料の泥を抱えて一直線で戻って来ますので、周りの景色を正確に記憶していて、周りの景色で巣の位置を覚えているようです。
 
 カマキリの顔のような逆三角形の顔をしていて、大きな複眼が左右に離れているので、三次元の空間として周りの景色を正確に記憶しているのでは。
 
トックリバチ
 
 
 上記の翌年の春に見つけた、洗濯バサミに作られたトックリバチの巣です。
 
 羽化したトックリバチが中から出てくる際に開けた穴が有りますので、巣は空で、出口の穴の大きさから推測して、1個の「トックリ」の中で育つトックリバチの幼虫は一匹だけのようです。
 
トックリバチ
 
 
 玄関の脇の「ひさし」の裏にコガタスズメバチが、「徳利」を逆さにしたような形状の巣を作っているのを見つけ、スズメバチは攻撃性が強くて危険なので、未だ巣が小さい内に取り除こうと、細長い筒状の入り口の穴に向けてアースジェットを吹きかけて、直ぐに物陰に隠れて、ハチが巣から出てきて、もし向かってきたら、何時でも勝手口のドアから家の中に逃げ込めるような態勢で巣の様子を覗い、ハチが巣から出てこないと、再度、アースジェットを吹きかけて、直ぐに物陰に隠れてを、何度か繰り返した後、巣から出てきたハチが飛んで行ったのを確認してから、先にフックの付いた長い棒で引っ掛けて巣を落としました。
 
 球形の巣の天井の部分が、未だ少し残っています。
 
 壊れた外側の球形の巣の中の、子育てをしている小さな巣の部分は未だ小さくて、羽化した「働きバチ」は一匹も居ませんでした。
 
 巣の近くを通った際に、頭上でハチの羽音がして、頭の毛髪にハチがぶつかった事が何度か有り、「また注意力散漫の慌て者のハチがぶつかった」と思っていましたが、運良く刺されなかっただけで、実際はコガタスズメバチに攻撃されていたようです。
 
スズメバチ
 
 
 
2020年
 
 我が家の庭の青島温州ミカンの木にアシナガバチが巣を作りました。
 
 写真のハチは「セグロアシナガバチ」のようです。
 
アシナガバチ
 
 
アシナガバチ
 
 
 
 我が家の庭のサザンカの生垣の奥にもアシナガバチが巣を作りました。
 
 写真のハチは「フタモンアシナガバチ」のようです。
 
アシナガバチ
 
 
 
 我が家の庭の宮川温州ミカンの木にもアシナガバチが巣を作りました。
 
 「フタモンアシナガバチ」の巣ですが、ミカンの実の重みで枝が垂れてきたので、洗濯ロープで枝を吊り上げようとした際に、巣が有るのに気付かずに、ロープが当って巣を傷付けた為に、8月下旬で子育てを、ほぼ終えていた為か、一週間ほどでハチが解散して、既に空き家になっています。
 
アシナガバチ
 
 
 
 我が家の庭の別の宮川温州ミカンの木にもアシナガバチが巣を作りました。
 
 写真のハチは「セグロアシナガバチ」のようです。
 
 今年は、庭で、アシナガバチの巣を四つ見付けましたが、未だ、生け垣の込み入った枝葉の中や、枝葉の生い茂った樹木の中にも、「アシナガバチ」の巣が有るかも知れません。
 
アシナガバチ
 
 
 
 
 軒先に並べてメダカを飼っている水槽や睡蓮鉢に、アシナガバチが、入れ替わり立ち替わり水を飲みに来ます。
 
 飲んでいった水をハチの巣の表面に吐き出して、吐き出した水で濡れた巣の表面に、ハチが羽を羽ばたかせて風を送って水の気化を促進させて、水が気化する時に周りの熱を奪う「気化熱」を利用して巣の温度を下げ、気温が高いほど、より多くのアシナガバチが、より高い頻度で水を飲みに来ます。
 
 スズメバチも軒下の日陰の水槽に水を飲みに来ます。
 
 スズメバチは縞々が濃くて鮮明で、頭がヘルメットのように成っているので、アシナガバチとは簡単に見分けられます。
 
 
アシナガバチ
 
 
スズメバチ
 
 
 母が貰って来たセントポーリアが増えて、庭に沢山生えていて、朝から晩まで、花に直射日光が当たっている間中、6匹程の小さなアシナガバチが、セントポーリアの花の蜜を吸いに来ていて、ミツバチのように、忙しないほどに、花から花へと飛び回っています。
 
 「フタモンアシナガバチ」のようにも見えますが、花の上でアリと出くわすと、ハチの方が慌てて他の花へ飛び退き、花に来ている他の種類のハチや花アブ、ハエ、シジミチョウなどとも全く争わず、平和的で私好みの生き物で、見ていて楽しいです。
 
 セントポーリアは花の蜜が多いようで、様々な昆虫が蜜を吸いに来ます。
 
セントポーリア
 
 
アシナガバチ
 
 
 
 
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